米国債務上限問題に関する有り触れた未来
先週金曜日、ドル円が再び140円を超えるました。
背景にはアメリカの債務上限問題があるのは確かです。
今後について私なりの考えを書きたいと思います。
- 米国債務上限問題の概要
- 過去の債務上限問題
- なぜ円安になるのか?
- 今後、債務上限問題はどうなるのか?
アメリカの債務上限問題の概要
債務上限問題は今年2023年1月19日から始まりました。
事の発端はもちろん、米国国債の発行が法律で定められた上限に到達したことです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
過去の債務上限問題
過去にも今回と同じように債務上限問題が発生し、現在のようにマスコミから注目されたことがあります。
2011年、2013年、2015年と過去には2年に一回のペースで非常に頻繁に起こった時期がありました。
因みに過去はどのような顛末を辿ったのか?
2011年の時は、8月2日に債務上限引き上げの法律がギリギリのところで成立。しかし8月5日S&Pが米国債を格下げ市場に動揺が広がった。
2013年の時は、2013年10月、債務上限に対する暫定予算案が期限である9月30日までに成立しなかったた。約18年ぶりに米国の連邦政府機関が一部閉鎖 (シャットダウン) されました。10月16日に暫定予算および債務上限に関する法案が成立し、瀬戸際でデフォルトが回避されました。
2015年の時は、連邦債務の借り入れ限度を2017年3月まで延長することでデフォルトを回避した。
というものでした。
なぜ円安になるのか?
これは簡単です。
債務問題で米国債の価格が下がって金利が上昇しているからです。
米国債の信用が落ちているのになぜドルが買われるのでしょう?
誰もアメリカがデフォルトすると思っていないからです。
今後、債務上限問題はどうなるのか?
もちろん、毎度のことでギリギリまで議会が粘りますが、最終的には債務上限は引き上げられます。
こうすることで米国は財政規律を重んじる国であることを一応内外に示し、かつデフォルトも起こさないという結果になります。
これは伝統芸能の域にまで至っています。
改めて書きますが、デフォルトには至らないというのが大方の考えです。